相続手続きで取得する戸籍の通数

「相続手続きで使用する戸籍は、各何通取得すればいいですか?」

 

相続手続きをおこなうに際して戸籍の提出先が複数ある場合でも、通常は戸籍を提出しても後日に原本を返していただくことができます。
そのため各1通を取得して使い回して順次手続きをおこなっていかれれば大丈夫です。

ただし、戸籍の提出先やその手続きの内容によっては戸籍の原本を返していただけないこともあるかもしれませんし、戸籍の原本を返してもらえるまでの期間も提出先によって異なると思います。

相続後の手続きを急いでおこないたい場合、有休休暇を使って1日で提出先をまわって同時進行で手続きを進めたい場合など、ご事情はそれぞれであると思います。

そのため、原則として戸籍は各1通用意して、ご事情に応じて複数取得すればよろしいかと思います。

 

「自分でつくれる200年家系図」

私の書籍が出版されることになりました。

 

自分で作れる200年家系図

「江戸時代の先祖と出会う 自分でつくれる200年家系図」

 

15年の戸籍実務経験とカルチャー教室での家系図作成講座の講師経験を生かし、一番やさしい家系図の本を目指して書きました。

戸籍の見本を使って丁寧に分かりやすく解説をしていますので、自分で家系図を作ってみたいかたはもちろんのこと、相続に必要な戸籍を自分で集めてみたいかた、また、これから戸籍実務をおこなう予定のかたや遺言・相続などの仕事で戸籍を扱う予定のかたにもオススメの書籍となっております。

 

書籍に登場する見本用の戸籍がダウンロードでき、実物大の戸籍を手元に置きながら書籍を読み進めていただくことも出来ます。

 

 

それでは少しだけ書籍の中身をご紹介。

自分でつくれる200年家系図
明治19年式戸籍の見本を使って読みこみかたを解説しています。

 

自分でつくれる200年家系図
架空の見本戸籍を使いながら徐々に家系図を書き上げていく方法を解説しています。

 

自分でつくれる200年家系図
「読んで楽しい本だった~」で終わること無く、実際に家系図を書いていただくことが出来るように戸籍の取り方・読み方、そして家系図の書き方も解説しています。

 

 

旬報社から2015年2月25日刊行予定です。
実際に書店に並ぶのは3月入ってからになってしまうかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

家系図作成の代行も承っております。詳しくは下記HPをご覧ください。
家系図作成WEB

相続人の一人に海外在住者がいる案件の相続手続き

相続人に海外在住者がいる案件では遺産分割協議書に添付する印鑑証明書の代わりにサイン証明というものが必要になります。

不動産の名義変更だけで、かつ、アメリカ在住者ならアメリカの公証サービス(NotaryPublic)でも大丈夫なようですが、今回は提出先が複数あり。
提出先に確認したら、領事館でのサイン証明を求められました。

大使館や領事館が近くにあれば良いのですが、サイン証明は大使館や領事館に出向いていただく必要がありますので、相続人のかたにはなかなか大変なことになりそうです。

私も絶対にミスがないように慎重に取り組んでいます。

明治19年式戸籍

明治19年10月16日内務省訓令第22号戸籍取扱手続

現行法上、役所から入手することができる最も古い戸籍です。

平民・士族と言った身分事項も記載されていましたが、現在は削除されています。

役所によっては、明治31年式戸籍が出来た後も除籍簿とならなかった場合に昭和に入ってからもこの様式の戸籍が使われていた場合もございます。
昭和初期以前出生の被相続人の出生までさかのぼるにあたりこの様式の戸籍まで必要となることもあります。

明治19年式戸籍

明治31年式戸籍

明治31年7月13日司法省令第5号戸籍取扱手続第2条

「戸主ト爲リタル原因及ビ年月日」欄が大きな特徴です。

明治31年式戸籍が出来た時に一斉に戸籍の様式が変更されたのではなく、明治31年式戸籍になったあとも明治19年式戸籍がそのまま使用されていた役所もございました。

同様に、大正4年式戸籍への変更も一斉になされたのではなく、しばらくはこの明治31年式戸籍が使用され続けた役所もございました。

明治31年式戸籍

大正4年式戸籍

大正3年10月3日司法省令第7号戸籍法施行細則第1条

普段の生活ではあまりお目にかかることのない様式の戸籍ですが、被相続人が戦前生まれの場合にはこの戸籍までさかのぼる必要があることもございます。

昭和23年式戸籍の様式が作られた後も除籍簿とならなかった場合には、しばらくこの大正4年式の戸籍が使われていました。
昭和30年代中頃になって昭和23年式戸籍へと様式が変更となったものが多数あります。

大正4年式戸籍

昭和23年式戸籍

昭和22年12月29日司法省令第94号戸籍法施行規則第1条

既に平成6年の法改正によりコンピュータ化された戸籍簿も扱われておりますが、平成6年式戸籍への移行はまだすべての役所で完了しておらず、この昭和23年式の様式の戸籍を現在の戸籍として取り扱っている役所も多く存在します。

昭和23年式戸籍

古い戸籍

速達を使用したのに手元に届くまでに10日間もかかり、待ちに待った古い戸籍が今日になってようやく到着。

しかし欲しかった戸籍と戸主・本籍地番が同じだったものの、戸籍が編成された時期が取得したかったものとは異なるものでした。

明治・大正期は分家や家督相続、廃家などを繰り返していることが多々あり、戸主と本籍が同じ戸籍がいくつも存在するということも決して珍しくありません。
そのため役所の戸籍担当者ですら間違った戸籍を送ってくることはよくあることです。

早速明日、役所に電話しようと思ったものの土曜日ですので週明けまで待たなければなりません。

古い戸籍を集める際には正確に戸籍を読み取ることが重要です。
相続手続きや戸籍の収集をお考えの方はぜひとも専門家へご依頼下さいませ。